「MMOは死んだ」
これは、MMOに関連する多くのサイトやフォーラム、スレッドで見られる常套句です。実際、このMMORPG.comでも、読者の方から時々この言葉が飛び交っていますが、筆者の中ではいつも正しいとは思えない言葉でした。このジャンルが「黄金期」を過ぎたことは確かですが、だからといって「死んだ」わけではありません。
それどころか、今月は何かの予兆めいた製品ラッシュになっています。
7月には、複数の新しいMMOが市場に投入されたり、アルファ版やベータ版でプレイ可能になったりしました。今年だけでも、MMOプレイヤーは新しいMMOや人気のある東洋のMMOを西洋でローカライズするという点で、かなりの数の製品を目にしています。クラウドファンディングで開発された大規模なMMOの1つである「Crowfall」がついにリリースされ、その3日後には中国最大のMMOである「Swords of Legends Online」の欧米版がデジタルの店頭に並びました。今月末には、Amazonが開発する「New World」において、8月31日の発売に向けた最後のクローズドベータテストが開催され、「Ashes of Creation(AoC)」のファンは、そのアルファ版で開発チームによって編集されていない世界の様子をようやく見ることができます。「Bless Unleashed」は来月、PC向けにゲームを刷新して発売されます。
「MMOが死んだ」というニュースは、こうした開発元には伝わっていないようです。
先月は、「Phantasy Star Online 2 New Genesis」がPCとXboxで発売され、「Elder Scrolls Online: Blackwood」や「World of Warcaft: The Burning Crusade Classic」もリリースされました。今年の後半には、かつて「Ascent: Infinite Realm」として知られていたMMO(Elyon)も発売されます。
さらに、MMOに参入しようと「MMOっぽい機能」を謳うゲームの数は、ますます増えています。このジャンルには、ただのマルチプレイヤー体験では再現できない魅力があります。それは単なるマルチプレイヤーではなく、チャレンジであり、ゲームの世界そのものなのです。それはコミュニティなのです。