2009年に導入された「エピック1.0」のクエストは、18名のデザイナーが3ヶ月間つきっきりで制作されました。24クラスのクエストはどれも、ヘリテージクエストのクリア、さまざまなファクション稼ぎ、コンテンツの「消化」が必須でした。「エピック2.0」のクエストにも同様の前提条件があることは予想されていましたが、フタを開けてみるとそこに積まれた大量の宿題の山ほど、プレイヤーをますます疲れさせるものはありませんでした。
いざ公開となったときには、アセンジョンレベル8のプレイヤーが2名しかいなかったので、クエストのパート4とパート5を見ることはできませんでしたが、長年のEQ2のファンでさえ、「もうちょっとなんとかならないかなぁ」と救いの手を求めています。わかりづらい会話と漠然としたヒントで、プレイヤーは次にどこに行くべきかを探そうと、ゾーンごとに手当たり次第のローラー作戦でNPCに「やぁ」している人もいるようです。
EverQuest IIでスタートしたキャラクターは、「日々ルーチンワークのドライバー」とは異なる職業に変わっていく可能性があります。ものすごく複雑なMMORPGでは、時間とともに好まれるクラスやクラス間のバランスが変化します。アイテム、スペル、AA/プレステージの選び方などは、いつも「これが最強」という計画を破棄させるために共謀しています。レイドのコンテンツでさえ、異なるデザイナーやアプローチの違いによって、波のように移り変わります。
いくつかの理由があって、複数のキャラクターを作成することは魅力的であり、今のところ非推奨ではありません。EQ2は、HEIRLOOM(家宝)タグのアイテムや豊富なハウスといったゲーム機能もあり、一般的にはALTの作成が好まれています。ただし、最近のアイテム戦略や現状を維持するために必要な時間的なコストが驚異的に上がっているせいで、「ALTに対する宣戦布告」と見る向きもあります。だんだんとALTの負担が大きくなるにつれて、どのキャラクターを残すか、厳しい選択を迫られているプレイヤーからの話しも聞きました。
話しが大きくなってしまうので、このへんでクナークアセンディング(KA)でキャラクターがしなければならないリストを見てみましょう。エピック2.0に挑戦するには、わかっているだけで400~500のクエストを突破しなければなりません。しかも、アーキタイプごとのクエストで、まだ発見されていないパートが少なくとも2つあります。
レベル100のキャラに必要な条件
- Greenmistのヘリテージ
- クナークアセンディング(KA)の本編(クエスト数30)
- テラーズ・オブ・ザランブラ(ToT)の本編(クエスト数38)
- Frillik Tideのクエスト
- アセンジョンレベル10(89日)
- 言語:ドラゴン語(To Speak as a Dragon)
- 言語:ゴブリン語
- 言語:サジリアン語
- スタミナ、ポテンシー、クリティカルボーナスのデイリー/タイズ
- 白アドーンメント(昔のPQでドロップするレシピと原料)
- 水色アドーンメント(GU101/新ゼック)
- 紫アドーンメント(KA/ToTレシピ)
- 生産エピック2.0(Proof in the Pudding) ※最強クロークをねらう場合
- エピック1.0
- 生産レベル100
- シティタイムライン(クエスト数47)
メイジのエピック2.0に必須(今のところ)
- センティネルの運命(TSF)の本編(クエスト数162)
- ファクション:Sentinel’s Fate(10分以上かかるリピート可のクエストを30回以上)
- ファクション:Bastion of the Tranquil(50,000+)
- ファクション:Zou’Lidelas(50,000+)
- テラーズ・オブ・ザランブラ(ToT)のリピート(70回以上)
- アルター・オブ・マリス(AoM)の本編(クエスト数83)
- グレートディバイド/コバルトスカーの本編(クエスト数40)
- Koada’dal Magi’s Craft(Shield of the Magi)のヘリテージ
スカウトのエピック2.0に必須(今のところ)
- アルター・オブ・マリス(AoM)の本編(クエスト数83)
- グレートディバイド/コバルトスカーの本編(クエスト数40)
- The Means to an End ―― Dark Mail Gauntletsのヘリテージ
- ファクション:The Circle of the Unseen Hand(50,000+)
- ファクション:The Order of Rime(変身なしで50,000+)
- High Keep: The Bloodless Incursionの本編(クエスト数3)
プリーストのエピック2.0に必須(今のところ)
- アルター・オブ・マリス(AoM)の本編(クエスト数83)
- White Dragonscale Cloakのヘリテージ
- Source of Malediction(Paw of Opolla)のヘリテージ HQ
- Three Tidingsのグループクエスト
- Tower of the Four Winds、A Vision of the Future(クエスト数10)
- 言語:シューリアン語
- ファクション:Guktan Guard(20,000+)
- ファクション:Othmir of Velious(50,000+)
- ファクション:Disciples of Circling Destiny(50,000+)
- グレートディバイド/コバルトスカーの本編(クエスト数40)
ファイターのエピック2.0に必須(今のところ)
- アルター・オブ・マリス(AoM)の本編(ジミー語を覚えるまで)
- ティアーズ・オブ・ヴィーシャン(ToV)の本編
- The Symbol in the Fleshのヘリテージ
- ファクション:Caertaxian Legion(10,000+)
- ファクション:Guardians of the Underfoot(10,000+)
- ファクション:Shields of Maldura(50,000+)
- ファクション:Thrael’Gorr(50,000+)
- ファクション:Ry’Gorr(20,000+)
- 言語:チクタク語
- Worker Sledgemallet
- ファクション:Sel’Nok Brigade(50,000+/クエスト19回)
- ファクション:Clan Skeleross(50,000+/クエスト19回)
- ファクション:Legion of Danak(50,000+/クエスト32回)
さらなる考え方
エピック2.0は「最低でも2年間はゲーム中で最強の武器になる」ことが約束されていることを考えれば、古いコンテンツをまたやらされることも別に驚くことではありません。ここで求められるファクション稼ぎやクエストラインは、間違いなく「古い」し、「ハードコア」です。問題は、多彩なエンターテイメントの選択肢を持っている今時のMMOプレイヤーが、これらのクエストを最後までやり抜き、複数のALTで繰り返すだろうか?ということです。
EverQuest IIは12年目のゲームです。長寿なMMOでは、さまざまな都市でさまざまな属性のキャラを多数持っていたり、ワールドに対してさまざまなパスを持っているプレイヤーに有利です。しかし、2009年以降に作成されたキャラクターは、こうしたクエストを実行する可能性は低いです。レイドや毎週のグループセッションのスロットを埋めるために作成されたキャラ、マーケットプレイスのトークンで即席90/即席100のヒロイックキャラはこのようなクエストをやっていません。
今回のエピック2.0の4つのクエストライン(と散発的に出てくる26クラスのサブクエスト)は、ほぼ完全に2名 ―― KanderさんとKaitheelさんによって制作されました。メインキャラでなければ、ほとんどのプレイヤーがすでにプレイしている8年前のコンテンツやクエストの省略をお願いすることは、不当で非現実的なことなのでしょうか?