EverQuest IIに携わることになった経緯を教えてください。
「EverQuest」、「Star Wars Galaxies」、「PlanetSide」、「Matrix Online」のゲームマスターを経て、2012年にようやく「ノーラス」にたどり着いたという、長く険しい道のりでした。
EQIIにはいつから取り組んでいるのですか?
太古の昔からです。というのは嘘で、EQIIで遊び始めた時期を書いただけでした。ネット上では何でもありですね。
EQIIで最初に手がけたプロジェクトは何ですか?
コンテストのスカイシュラインです! 特に首都区ですね。そこで、ヴィーシャンの手下たちをゾーンに配置する方法を学びました。それ以来、アルファベット順に神々を追いかけて楽しんでいます。今、ロドセット・ナイフまで来たので、もうすぐ宇宙人の配置の仕方とかも覚えられそうです。
EQIIで手がけたプロジェクトの中で一番好きなものは何ですか?
これは、どの子が一番好き?か聞いているようなものです。どうしたんですか?
(しいて言えば、コンテストのハイキープかなぁ。)
ゲーム業界に入ったきっかけは?
応募するつもりはなかったのですが、ゲームデザインの見習い募集が2~3件あり、それに応募したのがきっかけです。
ゲーム業界に入りたい人へのアドバイスをお願いします。
自分のやりたい職で実習生の募集が2~3人あったら、応募してみるといいと思います。前の質問に戻りますが、当時は自分がゲーム開発者になれるかどうか疑っていましたが、友人から応募するように勧められました。それ以来、「EverQuest II」のコンテンツデザインに携わっています。友人や家族の励ましがなかったら、今の自分はなかったと思います。ですから、アドバイスできることがあるとすれば、自分を疑わないこと、そして応募して損はないことです(クレジットカードにすぐ申し込んで断られた場合は別かも? ただのゲームデザイナーなので知らんけど)。
EQIIで一番好きなNPCは誰ですか?
Shard of Hate: Udder Contempt [Herd Mode]に登場するすべての牛かな。あ、待って。Wracklands: Showdown at High Noon [Challenge]のカウボーイとカウガール、特にVleecan Fele [Bossman]はめちゃ好きですね!!
これまで手がけたプロジェクトの中で、最も難しかったものは何ですか?
前例にとらわれずに言うと、Solusek's Eye: The Calling [Raid]ですね。このレイドは、最初から最後まで担当した初めてのレイドだったから、最も難しいプロジェクトでした。レイドということで、注力しているソロやヒロイックコンテンツとはまったく別物なんです。しかし、長年にわたるボスの実装を振り返ると、最も困難だったのは、Sleeper's Tomb: The Forgotten Catacombs [Heroic]に登場する炎のゴーレム「Pyre」と氷のゴーレム「Frost」です。今ではそれほど複雑なものではないけど、自分にとって初めてスクリプトで作ったエンカウンターで、困難な作業であったにもかかわらず、結果として僕のキャリアの中で最もやりがいのある経験の1つになったことを覚えています。「やった!これならやれるんじゃね?」と思いました。そして今日まで、人生で最も楽しい時を過ごさせてもらってます。
今知っていることで、始めた頃に知っておきたかったことは?
レイドの実装方法です! Solusek's Eyeは苦痛でした(いい意味で)。最大6人のゾーンで6人用のエンカウンターしか頭になかったので。24人を相手にしろってこと!? 100体のADDを出現させられないってどういうこと!? みたいな。
ゲーム業界の仕事に興味を持った最初のきっかけは?
フランス語の入門講座です。サンディエゴの大学では、フランス語が多用されているので、外国語の必須科目としてフランス語をとっていたのですが…。その授業で知り合った友人が「EverQuest」というゲームのことを教えてくれて、「見てみたら」というので見てみたんです。もちろん、最初から夢中になって、時間があるときはずっと遊んでいました。学期が始まって1カ月もすると、SOEのガイドコーディネーターをしていた同じ友人が、UTC(ラ・ホーヤにある地元のモール)にあるGameStop(だったと思う!)で「ルーインズ・オブ・クナーク(RoK)」の発売記念イベントがあることを教えてくれたんです。その友人は、開発チームの何人かに会いに行って、ゲームマスターのポジションに応募したほうがいいと言われました。僕は自分がゲームマスターになれるとは思っていなかったんだけど、とりあえず応募してみたら…。待てよ、さっきも話したような気がする…。
もうひとつ、ゲーム業界を目指す人にアドバイスするとしたら、「失敗から学べ」ということですね。